エヴァンゲリオン使徒一覧

エヴァンゲリオン旧劇場版・新劇場版使徒一覧

旧劇場版と新劇場版では使徒のナンバリングが変更されており、例えば旧版で第4使徒だったシャムシェルが新版では第5使徒となっています。

旧劇場版使徒一覧

新劇場版使徒一覧

名前の後ろに「？」が付いている使徒は、旧劇場版のその使徒に似ている「モノ」であり、その使徒そのものとは言えないので「？」を付けています。

使徒の正体と目的

「地球を繁栄するはずであった生命体」である「使徒」は、本来ならば地球を使徒らの生息域として繁栄するはずでしたが、その地に人類の先祖にあたる存在が出現し、その時にファースト・インパクトが発生したと伝えられています。

ファースト・インパクトの影響で活動を一時休止状態に追い込まれた使徒たちは、セカンド・インパクトを機に再び動き始めました。

使徒・・・とは？

使徒は、人間にとって敵対する存在とされています。

彼らには分析パターンが青色を示す「A.T.フィールド」と呼ばれる障壁を展開したり、攻撃時に放つ爆発光が十字架の形をとるなどの特徴が共通しています。

しかしその外見や能力は一体一体で異なり、彼らの真の正体や起源は謎に包まれています。

彼らはコアと称される球体を持つことが多いですが、コアが見当たらない使徒も存在します。

使徒はいつも単独で現れ、集団で行動することはなく、物語の中で使徒同士が協力することは否定されています。

使徒の目的

第15使徒までは、彼らが何らかの方法で第3新東京市の地下にあるネルフ本部、ターミナルドグマ内のアダムを目指し、アダムと融合することでサード・インパクトを起こし人類を滅亡させることと考えられています。

しかし第15使徒アラエルや第16使徒アルミサエルはエヴァやパイロットとの直接接触を試み、精神を探るような行動を取ったことにより、何かしら人類からの情報操作や内部からの滅亡を狙った・・・とも考えられます。

ともかくサード・インパクトを起こし人類を滅亡させることで、本来なら繁栄の場とするはずだった地球を奪還することが目的なのではないでしょうか。

使徒の特徴

彼らは非常に強い生命力を持ち、ミサイルなどの通常の兵器では効果がありません。

S2機関と呼ばれる永久機関が動力源で、これはコア内に存在しますが、彼らの弱点はこのコアであり、これを破壊すれば彼らを倒すことができます。

一部の使徒は死亡時に爆発し遺体が残らない場合もありますが、第4使徒シャムシェルの遺体は回収され、その後の研究により人類と似通った遺伝子を持つことが判明しています。

使徒の持つA.T.フィールド

A.T.フィールドは彼らが持つ強固な防御壁で、通常の兵器では突破できません。

このA.T.フィールドを中和することができるのは汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオンだけであり、物語ではエヴァが力づくでA.T.フィールドを破る、ナイフで切り裂くなどの描写があります。

A.T.フィールドは防御だけでなく攻撃にも使用され、様々な方法で利用されますが、第17使徒タブリス(渚カヲル)は「A.T.フィールドは人間が持つ心の壁であり、各人の肉体を形成するものである」と述べています。

聖書によると、知恵の実を食べたアダムとイブは自分たちを「別の個体」と認識し始め、それを隠すためにイチジクの葉を使用しました。

これにより人間は自分とは異なる存在として他者を認識し、自分の内面を隠すためにA.T.フィールドを持つようになりました。

旧劇場版ではA.T.フィールドを失った人類は元の姿、L.C.Lの海に戻ることが示されています。

人類補完計画では人類のA.T.フィールドを消滅させることが目的であり、これを達成するにはアンチA.T.フィールドを発生させる必要があるのです。

使徒を倒す手段

使徒を倒す、または封じ込める手段としてロンギヌスの槍があります。

伝説によると、キリストの遺体を確認するために兵士カシウスが槍で突いた際、キリストの血が彼の目に入ったことで白内障が治り、その後キリスト教徒となって聖ロンギヌスと呼ばれるようになりました。

キリストの血に触れたロンギヌスの槍は世界を制する力を持つとされています。

「エヴァンゲリオン」ではロンギヌスの槍は先端が二股に分かれた巨大な槍として登場し、A.T.フィールドを突き破る力を持っています。

「Q」ではカシウスの槍が名前でのみ示され、「シン・エヴァ」で本格的に登場しました。

キリストの「使徒」との関係

キリスト教では「使徒」とはキリストの12人の弟子を指しますが、作中では「Angel」という英語表記で呼ばれ、多くの使徒には天使の名前が付けられており、その数は旧劇場版ではキリストの使途を上回る18使徒となっていまが、新劇場版では12使徒となっています。

さて、この数の一致は偶然なのかそれとも何かの示唆なのか、「一応」完結した現在でははっきりとはしていません。

使徒の正体とは

使徒の起源は第1始祖民族が「月」を作り、それを種として星に撒いたことにあります。

地球には白き月と黒き月の二つがあり、白き月からは第1使徒アダムが生まれ、使徒を生み出す起点となりました。

元々は使徒が地球を支配する存在でしたが、黒き月が到着したことでアダムと使徒たちは休眠状態に入り、黒き月から生まれたリリスは多様な生命を生み出し、人類の進化と繁栄を促しました。

旧劇場版では人類も使徒の一種であり、これまでに現れた使徒は「別の形の人類」、「別の可能性」を示していると言われています。

人類と似通った遺伝子を持つ「使徒」、その事実こそが「別の人間の形」の証明であり「別の可能性」を持った「人類」なのかもしれませんね。

使徒については『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズとその旧劇場版、さらには『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』といった作品群では、使徒についての根本的な設定は共有されているものの、リビルドを経て語られなかった部分も存在するため、物語が完結した現在でも明確でない側面が残っています。